当時私が大学生だったころ、私の父親の姉にあたる人が脳出血で入院したため、私たちもお見舞いに行きました。伯母は、夫も脳梗塞で倒れて下半身がうまく動きにくい状態で、我々がその夫の助けもするために、入院期間中は家に訪問して面倒を見ていました。伯母夫婦には一人娘がいるのですが、遠方に住んでおり、簡単に帰れる距離では無い為、どうしても我々が面倒見なければならなかったのです。

そんな中でも、私は学校帰りに原付で、入院してから退院するまで1日も欠かさずお見舞いに行き話し相手をしていました。そのことを知った従姉は感激したらしくて、僕がその娘が住んでいる所に行く用事があったときには、家に大いに招いてくれました。そのようにして互いの関係が強化された事は大変喜ばしいことですが、関係が強化されると娘と母親の生々しい人間関係が見えてきたのです。

別に悪い意味での生々しい人間関係と言うわけではないのですが、病気になった人はいきなり赤ちゃんがえりといましょうか、子どもがえりする傾向があり、従姉も立派な年齢なので母親が少しだだをこねたり文句を言ったりして、それを従姉が受け止めている姿を見て「あー、病気を境に親子の関係が逆転して子が親の面倒を見ていく瞬間なのだな」としみじみと思った瞬間でもありました。従姉は薬剤師をしているので、余計に頼りにしていたのかもしれません。【薬剤師 派遣 短期

現に私の父親は厳格な人でしたが、大病してからはなんだか可愛らしい子供のような雰囲気を醸し出しています。実際、母親も父親が病気してから子どもみたいに可愛くなったと言って、前よりも関係が良くなっているようにも思えました。病気というものは痛くて辛いものではありますが、それを乗り越えた先には、生まれてからかれこれ現在まで自分の心に付けてきた鉄の鎧を剥がし、純粋で無垢な真の愛に生まれかわる機会でもあるのだなと言うふうに思わされました。

私の父は、大腸癌で入院した他にも、父の姉と同じ脳出血で倒れており、私の家系はほとんどが脳出血で倒れているため、今後自分にも降りかかるのではないかと考えたら、少し不安と恐怖に襲われることもあります。ある程度は病は気からと言うことで、気持ちだけはしっかり持っていたいものです。